女の口説き方

2009-11

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白洲次郎 占領を背負った男 |北 康利

白洲次郎 占領を背負った男白洲次郎 占領を背負った男
北 康利
講談社 刊
発売日 2005-07-22



人生観が変わります 2005-09-30
著者がその場その場を見てきたかのように書かれているのでとても読みやすい。見た目だけではなく伝説となりつつある白洲氏の言動は読んでいて爽快。この本はそんな白洲氏のスゴい自慢だけではなく戦後日本が歩んできた時代背景をも克明に記しています。学校の社会の授業で習った数々の出来事に白洲次郎という人が関わっていたことに驚くと同時にそれを知らない自分に愕然としました。
この本をきっかけに日本の歴史や政治にも興味が出てきました。
読み終わった今は日本人にもこんなステキな人がいたことをもっとみんなに教えたい気持ちでいっぱいです。

国民必読の一冊 2005-10-29
まずはこの本を読んで改正論議たけなわの憲法について考えてみたい。
賛成も反対も抜きにして、どのような経緯で成立したか。
戦後の混乱期において、日本人であることを貫いた人にしか私は興味がない。
むやみに神格化するでもなく。こうした人がいたことを私は率直に誇りに思う。

憲法の制定過程に「この国のかたち」を見る 2005-09-25
白洲次郎氏の生き方は確かにカッコイイ。しかし、この本の白眉はそ
こにあるのではなく、憲法の制定過程を生々しく見せてくれたことだ
と思う。
憲法を取り上げるにも色々な切り口がある。「私たちが書く憲法前文」
のような切り口も面白いと思ったが、憲法制定過程を通して考える
というのもその一つだろう。
よく「おしつけられた憲法」というフレーズが使われるが、どう「押
し付けられた」のかということがよくわかった。マッカーサー草案を
日本側に提示したときの情景など、わが国の現行憲法の成立過程のこ
とながら、まるでヤクザのケンカの「かまし一発」のような感じでア
メリカも必死だったんだなぁと苦笑してしまった。
ただ、「押し付けられた」だけでなく日本側としてそれを国際裁判に
訴える道もあったにもかかわらず、ソ連の介入をおそれてそれをしな
かった。また、米側とタフな交渉をした白洲次郎本人が「押し付けら
れたとしても良いところは良いと認めるべきだ」との意見を持ってい
た。この2点は非常に重要な指摘だと感じた。
文句なく面白い一冊ではあるが、次のようなことが疑問として残った。1つは官僚でも政治家でもない、強いて言えば財界の人間である白洲
次郎が終連次長という今で言う政務次官のようなポストに就いたのだ
がそれはレアケースだったのか、それとも普通なのかがわからなか
った。
2つめはGS(民政局)が共産主義寄りだと書いてあるが、松川事件や
下山事件がGSの陰謀だとする説が根強いことと矛盾しないのか。
2点とも私が不勉強なためで、本書の価値を下げるものではないこと
を強調しておく。

今年最高の一冊 2005-09-28
白州正子さんの本は偶然に持っていましたが、「だんなさんがスゴイ人なんだよ」と友人から聞きかじってその言葉をなんとなーく覚えていました。
何年か経って、日経の書評を見て、気になって、手にしたこの本。
なんどもなんどもなんども読み直しました。
戦争の場面でさえ、白州次郎は、流されることなく、プリンシプルを貫き、そして、戦後、GHQに対しても、それは全く変わらなかった。
照れ屋でおこりんぼうで、行動力があって…人に優しくて、きびしくて、こんなステキな人がいたんだなあと、本当に読んでいて、なんども笑って、最後は泣いてしまいました。
うつうつとしていた毎日が、変わりました。
じぶんのほかに誰もいないのですが、一人で、白州次郎ブームです。
まわりの人に、薦めまくっています。
数々の白州次郎本の中でも、最高の一冊です。
読んでよかった、と本当に思えますよー。

無知の恥に至る本 2005-10-31
私は嘗て大学で憲法の講義を受けたことがあるが、それを所与のものとして行うスタイルのせいか、恥ずかしながら、憲法について疑問に思ったことも、否定したことも、改正すべきだと思ったこともなかった。ために、昨今の「憲法改正」議論についても、その推進する方々の熱意を理解することができず、単に9条の問題と捉えていた向きがある。しかし、この本の白洲次郎氏らの姿はそんな浅薄な考えを打ち砕き、私達の世代がいかに、嘗てこの国が何故戦争へと駆り立てられ、敗戦と戦後処理の時代を経てきたかについて無知であり、真剣に向き合ってこなかったかについて思い至らせるのである。


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ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実 |フィリップ ゴーレイヴィッチ

ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実
フィリップ ゴーレイヴィッチ
WAVE出版 刊
発売日 2003-06



恐怖と絶望と虚無と、そして無知。 2003-06-26
今から約10年前、アフリカの小国ルワンダでおこったジェノサイド(民族の大量虐殺)。750万人のうち人口の1割にあたる80万から100万ともいわれる人々が殺された。それも軍隊ではない。ある日突然、隣の住人が医者が先生が、バットに釘を打ちつけた凶器や山刀を手に持ち、昨日までおしゃべりをしていた隣人を、患者を、生徒を襲い切り刻んだ。しかし、その理由は殺した方も殺された方も明確ではない。単なる部族の違いだけが殺されるかどうかの判断基準だが、それとて全く説得力はない。だって人口の1割もの人々が殺されるにはあまりにも曖昧な違いだから。そして驚くべきことにこのジェノサイドはあらかじめ、予告された出来事だった。更に驚くべきことに、ジェノサイドの前年に国連ルワンダ支援団!がはいっており、不穏な動きを国連本部にも緊急に知らせたにもかかわらず、それは「やめておこう。」と無視されてしまったのだ!そして防ぐことができたかもしれない大虐殺はおこり、あとは累々たる屍。本書は恐るべきジェノサイドの事実を語るが、それだけではない。ジェノサイド後の、誰も彼もが報復に恐れ、疑心暗鬼にさいなまされているルワンダの姿もとらえている。よかれと思ってやっていた人道的援助までもが、実はジェノサイドを始めた側に物資を提供していることになっていたという事実も明かされる。そしてジェノサイドは起きてしまったのに、それすらも認めない(認めたくない)世界の無関心さ。これがいわゆる先進国でおこったことだったら世界はどう扱うのか?アフリカの小国のできごとで、世界済に打撃にならなければ無視されてもいいのか?そこかしこに形をかえた恐怖が潜んでいるのだ。

無関心という大罪 2004-01-13
単純に好奇心で購入してみました。読んでみるとあまりの衝撃に読む前に自分が持っていた「好奇心」を恥じ入るほどの内容で、特に下巻の最後に書かれていた女学生の話を読んだ後は大泣きしてしまいました。この本が世界中の人々に読まれ二度とこのようなおぞましい事が起こらないよう心の奥底より祈るばかりです。また、当時の国連高等難民弁務官だった緒方貞子が何をしたのか?あるいは何をしなかったのか?怒りを感じざるを得ません。

自衛隊派兵の今読んでほしい 2004-01-27
1994年 アフリカにあるルワンダという国でおきた「人種絶滅」の危機。
フツ族が少数民族であるツチ族を大虐殺した。フツ族のほとんどがツチ族を殺し、多くのツチ族が殺された。
そんな状況でも、国連へ事態を訴え、助けを求めた人物はいた。
しかし、国連は動かなかった。
クリントンもアナンもオルブライトも動かなかった。それは何故か。それは、ルワンダを救うことが一銭の得にもならないからだ。上巻では、ジェノサイドが起こる以前のルワンダの歴史と、
なぜジェノサイドが起きたのか、実際どんなことが起きたのか、
その間、国際社会は何をしていたのかが紹介されている。

A true story 2005-05-13
In this well researched and beautifully written book about the genocide in Rwanda, Philip Gourevitch did a brilliant job not only in telling us about the genocide, but also in making us understand the intricate history of the land that made the genocide possible and the aftermath of the genocide. The book moved me from the opening to the last pages. What I particularly liked about this work by Gourevitch is the fact that it is easy for a non-African or non-Rwandan mind that has no knowledge of Rwanda to understand the story. The analysis was perfect and the criticism deserving. There appears to be a pattern of international detachment in all the contemporary genocides our world witnessed. DISCIPLES OF FORTUNE, EYE-WITNESS TO GENOCIDE, POL PLOT CONFIRM THOSE PATTERNS. It is appalling to learn that the Rwandan genocide happened in the presence of French soldiers, news agencies and international humanitarian groups. It is even more disheartening to learn that the UN was aware of what was going on and the big powers did nothing to stop it.


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アースダイバー |中沢 新一

アースダイバーアースダイバー
中沢 新一
講談社 刊
発売日 2005-06-01



レイヤーで捉えるユニークな東京論 2005-08-29
 今回の著書は、「知」と戯れ遊ぶような、かつての“ニューアカ”の手触りがある。そう、まるで「雪片曲線論」の頃のような(ゴジラもフラクタルも出てくるし)。「週刊現代」での連載ということで、そこに著者の“サービス”的なものが芽生え、久々に良い意味で「軽み」と「いいかげんさ」を感じる読み物が誕生したのかもしれない。   
 第一章は、「トウキョウはまるでメリーゴーランドのような都市だ」という、まるでロラン・バルトの焼き直しのようなフランスの友人の言葉で始まる。バルトが空間、面としての東京のユニークさを喝破したのに対し、中沢新一は、空間に時間、つまり面に層というあらたな視点を加える。東京の都市論をレイヤーで捉えるのだ。沖積層と洪積層のはざまの部分が、縄文地図においても、現在の東京においても重要な地点になっている、という仮説だ。確かに、東京は沖積層と洪積層、台地と谷間が都市空間の均質化を防いでいると言えるのだろう。沖積層と洪積層のせめぎあう部分は、それこそフラクタル図形のように複雑で美しく、エネルギーが溢れる感じがする。学術的なことはあえて置いておいて、たまには大胆な仮説と突飛な解釈は飛び交う、こうした読み物があってもいい。「アースダイバー=垂直的な知性の冒険」っていうコンセプトも、なかなかかっこいいではないか!
 それにしても、図版や写真の教科書的なレイアウトといい、紙質といい、バルトの「表徴の帝国」を意識した仕上がりではある。
 願わくば、森ビルのフラッグシップである六本木ヒルズについて、もっと突っ込んだ著者の見解を聞きたかった。

東京異形地図? 2005-09-13
土地にはその土地が備え持つ力がある。
故に、忌み嫌われる土地があったり、自殺の名所があったり・・・
この本はあくまで中沢新一が縄文地図をもとに散策し、導きだした東京の土地論である。
人により賛否両論な所もあるかもしれないが、気になる箇所だけ読むようにしても面白いと思う。
個人的には東京タワーが丁度リリーフランキの『東京タワー』を読んでいただけに感慨にふけってしまいました。
米軍の空襲により焼け野原のままだったところでもあり、縄文時代以来死霊の王国跡でもある場所。そこに戦車の鉄材を構成部分に使用した東京タワー。
今度行くときはゆっくり見てみたいと思ってしまった。

乾いたところ、湿ったところ。 2005-06-14
縄文時代。いまよりも気候が暖かかったころ(縄文海進期)、海面はいまよりも高かった。東京の地形を考えると「フィヨルド」のようであったであろうと著者は予想し、当時の地図を作成する。すると、驚くべきことがわかる。そのころに陸地や突堤だった場所(乾いた土地)は現在どうなっているのか? 入江だった湿った土地は? 現在の渋谷、新宿、皇居、東京タワーなどの土地の由来と縄文時代の関係があきらかに。これで東京がすべてわかるわけではないけれど、東京の深層分析であり、お散歩ガイドでもあり、旅行ガイドブックにもなっている。体感的に思っていたことと歴史をつなぐ本。
もとは『週刊現代』に連載。地図付き。大森克己さんの写真がエッジーで発色がいい。個人的には、次にグローバル諸都市のダイビングをも期待。

学術的価値とはなんだろうか 2005-08-28
江戸時代や明治以降の歴史の影響を丹念に積み重ね、現在の都市を理解するアプローチを「学術的」とするのであれば、この本はいたるところに論理的な飛躍や、実証的な矛盾があるのかもしれません。しかし、それでもこの本が極めて魅力的なのは、考古学的、地質学的な探求をベースに、中沢氏のイマジネーションや霊感的インスピレーションを重ね合わせて、今の東京や、東京人の行動、ひいては日本人の思考の底にあるもの考察が、知的刺激を与えてくれるからだと思います。個人的には、自分の東京の街の心象や、体験と比較して、「なるほど、そうかも」とか、「自分とは少し捕らえ方が違うな」などと、色々と、考えつつ、東京に関する理解に、別軸が加わった、という読後感を持ちました。思い切った本質論、深層理論が、新鮮で、ものの見方の転換につながる可能性がある一方で、論理的飛躍や、一部の事実との矛盾、というリスクもあると思います。ただ、そうした、冒険を敢えて行う、才能と勇気のある数少ない、日本の文化系アカデミクスの試みに、私は、賞賛を贈りたいと思います。

視点と表現 2005-11-14
タイトルと好みの装丁につられて読みました。
歴史学的な側面からの論拠は薄いかと思いますが
東京という街を楽しく読み解く表現が良かったです。
中沢さんの視点とそれを解明(?)していく方法論が
好きな人は是非読んでみてください。
地図も大変見易く、東京を歩くときに使えそうです。


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俺ルール!―自閉は急に止まれない |ニキ・リンコ

俺ルール!―自閉は急に止まれない俺ルール!―自閉は急に止まれない
ニキ・リンコ
花風社 刊
発売日 2005-07



サバサバと気持ちの良い語りで、自閉の世界を紹介 2005-11-05
 アスペルガー障害を負っている著者が、自閉の世界を奔放に語っている。実にサバサバとしていて、気持ちのよい語りだ。文字が大きめのため、アッという間に読み終えてしまった。
 同じように自閉的な障害を負っている人も千差万別なのだから、これはあくまでもニキ・リンコさん個人の場合と考えたほうがよく、自閉の世界がすべてわかるわけではないが、「ナルホド…」と思うことがとても多い。もしかしたらあの子のあの行動は、こういうことだったのかもしれない…と、理解へのきっかけがつかめそうな気がしてくる。
 手記がたくさん出版されたり、ホームページ、ブログなどで実体験が紹介されたりする中で、「自閉」のイメージも豊富になり、また「自閉」の本質的な部分が見えてくるのかもしれない。
 いずれにしても、こういった著作は、もっと読んでみたいと思うのである。

自閉症の人に、また一歩近づけるかも 2005-10-29
どんなに詳しい専門書を読んでも、なかなかわからなかった、自閉症の人の「考えの違い」「感覚の違い」「生きにくさ」が、いわゆる【腑に落ちる】形で、ストン・ストンと理解できます。
もちろん、自閉症の人がみんなリンコさんと同じように感じているわけではありません。けれど、私たちの想像を遥かに超えた感覚の持ち主なんだ、ということがよく分かります。
では、今私の目の前にいる自閉症の人は一体何に困っているのか・・・想像をめぐらすヒントになるんです。
自閉症にかかわる人は、難しい専門書の合間にこの本を読むことをお勧めします。相乗効果で、より理解が深まること請け合いです!
血の通った、自閉症の専門書とも言えるでしょう。

なるほどーそうなんだ いろんな謎が解ける本 2005-07-19
自閉症の筆者自身が自分の認知スタイルを説明した解説書です。でも決して堅苦しい本ではありません。「自閉ッ子〜」もそうでしたが,肩のこらない,暇つぶしにも使える楽しい本です。自閉症について何の知識のない方には「いるよねー こんな人」と楽しく読めます。エピソードの一つ一つは,誰にでもある見間違いや勘違い,だけどその程度がふつうじゃないということのオンパレードです。読んだ後,あなたの身近にいる「不思議ちゃん」に話しかけてみようかな?と思うのではないでしょうか。
発達障害,特に自閉症を専門とされている方は今まで自閉症について言われてきた様々な仮説が本人の言葉としてうまく説明されていることがわかると思います。

「自閉者さんが語る『自閉症』シリーズ」花風社版 第2弾 2005-07-12
 自閉症の専門家が語るよりも、自閉者さんが語る「自閉症」の話は、
ある意味、当たり前だが「血が通っている」のです。 以前、花風社より出ました「自閉っ子、こういう風にできてます!」をシリーズ第1弾としますと、本書は第2弾ということになります。 どちらも自閉者さんから、この世を見たら「こんな風にみえてます」というのを、ある程度、普通の人たちにも分かるように工夫された本です。 身近に「ヘンなやつ」とか「困った人」などが居て、長い間悩んでいる人たちも、読むと「ああ、そういう事だったのか」と、腑に落ちる事も有るかも知れない本です。 ただし、専門書ではないことをお断りしておきます。


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本田宗一郎夢を力に―私の履歴書 |本田 宗一郎

本田宗一郎夢を力に―私の履歴書本田宗一郎夢を力に―私の履歴書
本田 宗一郎
日本経済新聞社 刊
発売日 2001-07

本田は「私の履歴書」でこう述べている。「私がやった仕事で本当に成功したものは、全体のわずか1%にすぎないということも言っておきたい。99%は失敗の連続であった。そしてその実を結んだ1%の成功が現在の私である」
自動車修理工から身を起こし、一代で巨大自動車メーカーを築き上げ、「HONDA」ブランドを世界にとどろかせた希有の成功が1%でしかないならば、残りの99%はなんなのか。本田の言葉をたどると、失敗した99%にこそ、たぐい稀な人間ドラマが見つけられる。
本書は本田が56歳のときに連載した「私の履歴書」と、1962〜1991年の足取りをまとめた編著者による「履歴書その後」、さらに「本田宗一郎語録」の3部構成で描きだしている。外国から体中に部品を巻き付けて強引に飛行機に乗り込んだり、四輪自動車への進出を規制する官僚にたて突いたりといった破天荒なエピソードに満ちあふれている。モノづくりへの情熱や創意工夫、物まねを嫌い独創に賭ける精神、ヒューマニズム、そして天才技術者としての側面など、本田の原点もここに感じ取れる。また、強烈な成功体験をもつ創業者の世代交代問題などのテーマも取り上げられている。スーパーカブやN360などの開発経緯は、ホンダのマシン愛好家にとって見逃せないところだ。この本田の壮大な生涯は、不景気に萎縮するビジネスマインドへの大きな刺激となるだろう。(棚上 勉)

とにかく熱い男 2003-04-22
 本当の大物ってやっぱり仕事に信念を持っているし、仕事が好きなんだ!って感じた。それは本の表紙でもわかる。大好きなF1の車に嬉しそうにもたれている本田さんがいる。少年時代に憧れの車が近所を走った時に、それを追いかけて、車がこぼした油を興味深く匂っていた少年時代の気持ちを生涯忘れず、一生涯技術屋であった本田宗一郎だと感じた(本田さんは有名な技術者でした。)。また自分のやんちゃな頃もあっけらかんと語っていて、根が正直者で世間・マスコミなんて気にせずに「自分のために頑張っている」「自分のために頑張れ」と堂々と語っていた。引き際も見事なもので、本当にかっこいい人だと感じたし、少年の心を持った大物が世の中を素直に斬る本田語録は非常にためになります。この本を!るとホンダに就職したくなります。笑

本田氏の生き様が伝わってきます。 2001-09-02
本田宗一郎氏の生い立ちから晩年までの生き様がコンパクトにまとまっている。 本田氏が書かれていることは、現代でも通じるものがあり、氏の偉大さを再確認させられた。 経営者、社員の別なく読むべき本と思います。

本田宗一郎氏を知らない人でも楽しめる本!! 2002-06-11
本田宗一郎と藤沢武夫。そして、宗一郎氏が技術、藤沢氏が経営を分担していた本田技研工業。その技術の鬼、宗一郎氏が書いた「私の履歴書」。彼は、物まねを嫌い、そして独創的なアイデアで数々の不可能を可能にしてきた。しかし、決して技術一辺倒ではなく、ユーモアと純情を兼ね備えていた。そんな彼の凄みが感じられる、彼が書いた私の履歴書。そして、その後に続く「その後の履歴書」でもそれをひしひしと感じる。しかし、これを書いた人のは彼自身ではない。他の人が書いたもののようだが、文章が流麗なので読む人を飽きさせない上に、宗一郎氏や藤沢氏、そしてホンダのことが良く書けている。そして、最後に、本田宗一郎語録と豪華3部構成である。特に、最後の語録は、彼が社長をしていた時のものが主だが、そのどれを取ってみても、現代(21世紀)でも十分通用する。というより、彼は現代を予言しているような観が見受けられる。そのとき彼が書いた企業像と求める人材像は、現在の企業がまさに理想としている、また、そういった人が活躍できる場になっている。彼の思想(考え方)がやっと現代に追いついたようである。時代の寵児、本田宗一郎。彼の叡智を知る上で、この本はその役目を存分に果たしている。

挑戦者本田宗一郎 2003-01-24
現在、平成不況下において、好調な業績である、本田技研工業株式会社の創業者本田宗一郎は、挑戦者である。したがって、絶えず挑戦することが大切であることを、この書籍から読み取ることが出来る。この書籍を読むと、自然と勇気が湧いてきて、挑戦したい気持ちになる。そして、明日今度は自分が何か挑戦しなければならないという思いになる。1945年日本敗戦から50数年を経過して、今日の豊かな日本を築いた人物である、本田技研元社長本田宗一郎と、元専務藤澤武夫の原点を見つけ出すことが出来る。

「オヤジさん」の生き様 2005-08-12
本田技研の創立者である本田宗一郎の生涯を、本人の自伝を中心に描いています。ただの町工場から、どのようにして「世界のホンダ」ができていったのか、そのストーリーも面白いですが、今も心に残っているのは本田さんの人柄を表すエピソードの数々です。独創性とユーザーことを第一に考え、徹底したこだわりを貫いていく「エンジニア・本田宗一郎」、どんなに苦しい場面でも前向きな態度を失わず、持ち前のユーモアで人々を惹きつける「オヤジさん・本田宗一郎」―――そんな本田さんの生き様から、エンジニアとしての在り方、誇りを感じ取ることができました。この本を読んで、僕は大学の工学部に進学する決意をしました。


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「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? |村上 春樹

「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?
村上 春樹
朝日新聞社 刊
発売日 2000-08



悩みなんかふっとんじゃいます 2003-04-08
「みんな、同じようなこと考えて悩んでるのね・・・で、相談したり本読んだりするんだけど、どれも通り一辺倒のことしか書いていないのよね・・・はぁ、鬱 T0T」そんな方にお薦めなのが本書である。村上春樹氏のリズムでいとも簡単に問題は解決されていってしまう。何で村上氏は、こんな考え方ができちゃうんだろ。さすがだね(ちなみに、私的に一番励まされたのは「30歳成人説」です)

とっても価値のある一冊 2002-06-09
本に価値をつけちゃうなんて奢ってる、ともいえそうですが、本当にそうなのです。私にとってこれは、星五つ。
この中には、沢山の人から寄せられた沢山の質問が、真面目なのや、愉快なのや、仰天してしまうようなのや、ともかく渾然とゴッタ煮のようにつめこまれているのです。そしてそれに、真面目に、時にはシニカルに?ユーモラスに?クールに?答えている、村上春樹氏がいる。
人には聞けなかった質問への答えや、ひょっこりと顔をのぞかせる真理のようなもの(!)、そんな色々なものがこの価格で教えて貰えるなんて、これはおトク!これ1冊を機に、一度も村上氏の本を読んだことのない私も、ハマりました。とっても素敵な本です。

トイレに置いて読むのにぴったりの本 2004-06-28
この本は、集中して一気に読んでしまう類の本ではないと思います。
どのページからでも読めるし、1つの疑問もさっと読み終えられるので、トイレに置いてコツコツ読むのにぴったり! 僕はじつに3ヶ月ほどかけて読み上げたのでした。直接、僕の生活に影響を与えたということでいえば、「風呂で体を洗うときは何を使いますか?」という疑問に、春樹さんが、手でごしごしと洗っているというのを知って真似するようになりました。これ、肌に優しくて結構いいのでは。(この疑問は本の出だしのへんで出てきます)個人的に一番好きな疑問と回答は、大疑問275の「ゴルゴ13がセックスでいってない理由は?」です。疑問の内容もさることながら、春樹さんの回答がツボをついたユーモアでとっても笑えますよ。

軽いノリで読めます。 2000-11-29
村上春樹のプライベートや人物像というのがなんとなく浮かび上がってくるような本です。くだらない質問から、ちょっとエッチな質問まで本当にいろんなことを聞かれながらも村上春樹氏は丁寧に答えてくれています。とはいっても気になるのは今までの作品に対する村上氏本人の考え方が述べられている部分です。とっても面白い、気軽に読める本なのでぜひ手にとってみて下さい。

ぱっと開いて読んで楽しい 2005-06-15
通勤・通学の行き帰りなど、読みたいときに気軽に開いて読める本です。ぱっと開いたページから読み始めてもいいし、目次を見ておもしろそうなのをピックアップして、読んでもいい。人生相談のようなまじめな質問に対しては、村上さんも真剣に答えてくれていますので、何か解決のヒントになるものが見つかるかもしれません。本当によくこんな突拍子のない質問が思いつくなあと、読者のユーモアにも感心してしまいますが、それに対する村上さんの回答はさすが!と思わせるものばかりです。小説家や翻訳家になりたい方には、得におすすめですよ。本書の中で村上さんが仕事について話されているのは、プロとしての心構えみたいなのが、文脈から伝わってくる感じで、結構ためになります。ほかには、村上さんが、期間限定で読者にコードネームをプレゼントする企画があったみたいなのですが、そのネーミングセンスがすごいです。おもしろすぎます。私もつけてほしいと思いました。


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大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代 |林 康史 /望月 衛 /ジム・ロジャーズ

大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代
林 康史 /望月 衛 /ジム・ロジャーズ
日本経済新聞社 刊
発売日 2005-06-23



銅はゼロになることはないだろう 2005-03-23
 大投資家の投資指南書。 知らない人向けに書くと、著者:ジム・ロジャーズはジョージ・ソロスとともにファンドを創設した有名な投資家。バイタリティにあふれ、改造ベンツで世界一周をした人です。彼のホームページにはその写真があります。
 彼によると世界を一周した結果、これからは株ではなく商品だそうです。なぜか。。。 ・中国等が急激に経済発展すると原材料の需要が拡大する
 ・原材料の生産調整は遅い
   → 商品価格に好影響 ・企業は原材料のインフレで原価率が悪くなる
   → 株価に悪影響 上記論理は前著作にあります。基本はそのままに本作は歴史的な実証などを行い、やはり商品が良いと説明しています。 また本作は具体的に商品に投資する方法も示しています。
 商品が値上がりするのを予想して投資する場合、原料を扱う会社の株で運用することも考えられますが、 「銅はゼロになることはないだろう」という表現ですが商品への投資を勧めています。最もお勧めは彼の運営する商品インデックスで運用することのようです。 で、私これをやりたかったのですが(商品先物で長期運用は手間)、なかなか難しく運用開始に至っていません。 日本語訳には日本人向けの運用方法が書いていたりするとよいかもしれません。 ちなみに、原油が高値を更新していたりするのを見ると、もう遅いかも。

商品に投資しましょう。どうやって? 2005-07-02
 大投資家の投資指南書。 世界を回った結果、これからは株ではなく商品だそうです。この点は前著などでも論じていますが、基本はそのままに本作は歴史的な実証などを行い、やはり商品が良いと説明しています。 また具体的に商品に投資する方法も示しています。商品が値上がりするのを予想して投資する場合、原料を扱う会社の株での運用や、原料生産国の不動産等も検証していますが、商品への直接投資を一番勧めています。
 そして更に商品先物業者や口座の種類等を説明しているのですが、これが米国の事情にあわせたものになっています。 翻訳版には具体的投資方法を日本向けになっていることを期待していたのですが。。残念。減点1。

翻訳が出るまで待てず。。。 2005-01-27
前2作は面白い冒険の話として読めました。今作は実際の投資についてのアドバイスと、なぜそれを薦めるかについてのJimの分析が記されています。前作で彼が指摘したように、素材商品は色々な理由で今後上昇を続けるでしょう。原油高も一時的な現象ではなく、彼の分析によれば今後20年近く継続する一連のComodityの値上がり傾向の一面でしかないように見えます。商品先物は恐ろしくて手を出したいと思ったことは無いのですが、この本を読んで考えが変わりました。もう少し早く読みたかったですが、翻訳を待っているよりは早く読めたので、投資には少し有利でしょうか。。。金融アナリストで前回のコモディティー市場がブルの時に、業界に居た人は居ない。もしかするとまだオムツをはいていたころかも知れない」という彼の言葉には笑ってしまいました。
でも、彼の分析のグラフを見ると、彼の言っていた事が非常に正確であることが分かります。翻訳される前に読んで、「Buy Cheap」を実践しましょう。

注目は鉛 2005-11-03
ハードカバーでp.334。全11章からなるこの本ですが、前半は、10年間で4000%超ものリターンを稼ぎ、引退した著者の経験が語られます。後半は、主な商品を取り上げ、それに対する洞察が記述されています。これはかなり面白い。冒険投資家と言われるほど、全世界をリアルに体験してきた著者ならではの視点で、各商品のポイントをわかりやすく解説。一番衝撃を受けた表現は、「石油1バレルは、ペリエやコカコーラよりも未だにずっと安い」これが分かっただけでも、この本を読んだ価値があります。気になる人は、マーケット情報で原油の価格を調べ、1バレルが何リットルか調べ、計算してみると面白いですよ。

経済に関する基本的かつ骨太な指針を与えてくれる名著 2005-08-08
経済学の危うさは、たとえばノーベル経済学賞を受賞した学者によるファンドが破綻した実例からもわかる。物理学の法則が、この程度の厳密性ならば、スペースシャトルは飛ばせないであろう。つまり経済学とは科学として成立しうるか、まだ議論の余地が大いにある論理ではある。浮薄な経済学者やアナリストの著とは次元を異にするのがジムの強靭な知性である。それはやはり世界を実体験として捉えた努力があってこそである。これはおそらく最良の実体経済入門書である。


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標的(ターゲット)は11人―モサド暗殺チームの記録 |ジョージ ジョナス

標的(ターゲット)は11人―モサド暗殺チームの記録標的(ターゲット)は11人―モサド暗殺チームの記録
ジョージ ジョナス
新潮社 刊
発売日 1986-07



無知な私でも読めた。 2005-08-09
イスラエルとパレスチナの関係など、
全く無知な私でも、時間の経つのも忘れて
読めた。ミュンヘンオリンピック虐殺の、
『報復』の話だ。内容は、とてもリアルに感じて、
表現としては、適切では無いかも知れないが
面白く読めた。「モサド」って何?
って、いう人に
逆に読んでもらいたい本です。全然、難しくないですから。

”スパイ”から連想されるイメージが変ります。 2004-08-23
落合信彦の”モサド、その真実”を読み、モサドのことがもっとよく知りたいと思ってこの本を読み始めました。”モサド・・”はモサドの優秀さ、ヒーロイックな側面を取り上げていたのでスパイに対するある種の憧れと野次馬的な興味を持って読み始めましたが、良い意味で期待を裏切られました。スパイのミッション遂行にあたっては、モサドがKGB,CIAを凌ぐ優秀なスパイではあっても、スーパーマンではないこと、国家からの指令であっても人を殺害することそのものに対する苦悩、国家に対する疑問などが詳細に描かれており、所謂スパイ物とは一線を画しています。 周囲の国々からいつ自分たちの国を奪われるかも知れないイスラエルの人たちに、当たり前のように”自分の国”が存在し、安全圏にいる我々が戦争はいけない、人の命はかけがえのないものという我々にとって当然の事実は、ユダヤ人の国家、イスラエルを守ることが最も重要だと考えている彼らの前ではなんら意味を持たないのだと実感した。 だが、そうした強い信念を持った彼らであっても、人を殺す、仲間が殺される、という人命が失われるという現実に直面していくと徐々に精神が蝕まれていく。国家存続のために多くの人の命や人生が犠牲になっているのである。
 この本は翻訳に有り勝ちな読みにくさとは無縁で、非常に読みやすく、緊張感があります。
 

イスラエルヒットチームの行動をスリリングに描く秀作 2004-06-20
本はボロボロになるまで読みました。ミュンヘンオリンピックでイスラエル選手がゲリラに殺害された事件に対し、イスラエルが国家として報復のヒットチームを送る。リーダーのアフナー他4人のチームはミッションを遂行するが、思わぬハプニングに見舞われ犠牲を出していく。裏社会の情報屋など国際社会の裏面も覗かされ、結末は・・・。リズム感のある文体はすっと入ってくる感じで訳者がいい。この本が出た頃は、テロなど他国の問題と考えていたが、今は時代が変わったと思える。単なる復讐劇ではなく、悩むリーダーとしての主人公をうまく描いている。主人公の父との関係も興味深い。含蓄ある言葉あり。


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心は孤独な数学者 |藤原 正彦

心は孤独な数学者心は孤独な数学者
藤原 正彦
新潮社 刊
発売日 2000-12

名著『遙かなるケンブリッジ』は、藤原正彦の感性と古武士然とした立ち居振る舞いとを明晰な文章で伝えるものだった。この数学者はどこにいても常に日本人としての誇りを失わず、それでいて盲目的な愛国者にならないだけの冷めた目を併せ持つ稀有な人である。その著者が天才数学者3人、ニュートン、ハミルトン、そしてインドの神童ラマヌジャンの生き方をたどりつつ、彼らの苦悩に満ちた日々を愛情豊かな、それでいて決して一面的にならない冷静な筆致で跡づけて見せた。形の上では3人の評伝となっているのだが、それは単に彼らの生涯と業績を描いたというものではない。著者はそれぞれの人物が生きた場所を訪れ、彼らの在りし日をしのびつつ、同時にその天才としての業績、あるいはその性格的欠陥、懊悩(おうのう)の姿を見事に読者の前に示して見せた。特にインドが生んだ天才ラマヌジャンの苦闘を描いた章は、本書の中でも最も長く、そして最も波乱に富んだ軌跡を詳細に描き出したもので、数学のもつ芸術性、美学をこれほど豊かに示す例はほとんどほかに見出せないものでありながら、それ故この天才の不遇に思わず天を仰ぐしかないのである。本書は単に天才とは何か、天才を生み出すものは何だったのかを示すにとどまらず、たぐいまれな人物伝として高い評価を与えるべきものだろう。(小林章夫)

数学を志す者は必読 2001-05-31
先日この本を注文して読みましたが あまりの面白さに1晩であっという間に読破しました。   著者は数学史上に燦然と輝く3人の天才数学者の生まれ育った地を 旅しながら感じたその天才の生き様、人間性などを描く感動の名著。

生きざま 2002-09-24
教科書に載った一行足らずの完成された公式からしか
数学者というものに接したことがありませんでした。でもこの本は天才たちを天才という一言で片付けずに
著者自身があとがきで触れているように
彼らを育んだ「風土、自然、歴史、民族、文化、風俗」が
彼らにどのような影響を与え、それらを通してどのような数学が必然的にできあがったのかを描いています。
数学は数字だけで書かれた無味乾燥な学問ではなくて
むしろ人間の精神が築き上げた最高の芸術なのだと思いました。国によって生み出される文学がまったく違うように
生きた環境によって数学もまた形が変わってくるんですね。
ラマヌジャンで言えば、インドという混沌と雄大で芸術的感性と技巧がつくされた寺院の美が合わ!た結果、
誰もが考えつかない「奇抜な」、それでいてとても
「美と調和した」数学に到達したということがわかりました。藤原さんの文章もとても美的でした。

ラマヌジャンのことをもっと知りたい 2005-07-10
 イングランドの保守性と創造性に想いをはせる場面は印象的。「力学(ニュートン)、電磁気学(マクスウェル)、進化論(ダーウィン)はみなイギリス産である。近代経済学(ケインズ)もビートルズもミニスカートもイギリス産である。ジェットエンジンもコンピュータもイギリス産である」「ケンブリッジ大学は戦後だけで三十人以上のノーベル賞を輩出している。古い伝統を尊ぶ精神が、新しい流行や時流に惑わされることを防ぎ、落ち着いて物事の本質を見つめることを可能にしているのかもしれない。伝統を畏怖する精神が、人間に宗教的とも言える謙虚を与え、それが心や目の曇りを取り除くのかも知れない。あるいは古い伝統の中で日常を送ることが、非日常の中で、反動として斬新への爆発力を生むのかも知れない」(pp.62-63)というあたりはいいなぁ。 もっとも頁を割かれているのはラマヌジャン。「アインシュタインの特殊相対性理論は、アインシュタインがいなくても、二年以内に誰かが発見しただろうと言われている」そして「数学では、大ていの場合、少し考えれば必然性も分かる。ところがラマヌジャンの公式群に限ると、その大半において必然性が見えない。ということはとりもなおさず、ラマヌジャンがいなかったら、それらは百年近くたった今日でも発見されていない、ということである」(pp.241-242)というぐらいの超天才だという。彼の残したノートブックの解明は、未だに完成していないが「彼の美しい公式は、今や素粒子論や宇宙論にまで影響を及ぼしている」(p.258)という。

類なく美しい叙事詩 2002-05-01
 本書は比類なく美しい叙事詩のようである。とりわけインドの薄幸の天才数学者ラマヌジャンの物語は、切なく崇高で、読者を感動させる。インドを旅した者は、気候の苛烈さと貧困の凄まじさに衝撃を受ける。しかし、また行きたくなるような不思議な魅力がある。 ただし、高等数学のような、知性の極みの精神世界を、灼熱の大地で、家族をかかえて日々の食事を困るような状態でなしえたことは驚異である。バラモンという血が支えだったのだろうか。 素晴らしいのは、イギリスの高名な数学者ハーディの公正さである。差出人の名前からしてインド人らしいラマヌジャンの手紙にも目を通した。奇妙な公式の山を眺め、狂人のタワ言か誰かの悪戯か訝ったが、自分が証明して未発表のものがいくつか書かれてい!!るのは不思議だ。念のため、同僚のリトルウッドと二人で手紙を検討することになった。結論は「この公式がインチキだとしたら、一体誰がそれを捏造するだけの想像力を持っているだろうか。この著者は本物にちがいない」と。地の果てインドの事務員からの手紙を検討する柔軟な精神、不遇なものへの暖かい思いやり、内容を正当に評価できる数学的知性を併せ持った数学者で、何よりフェアな精神だった。ハーディの尽力によりラマヌジャンはケンブリッジ大学に招聘される。そこでの輝かしい業績、そして発病と帰国と死。 著者は、マドラスを訪ね、ラマヌジャンの自筆のノートに対面する。それぞれが3cmの厚さをもって厚手の表紙がついていた。極度の貧困と何の希望も見えない日々に、命を燃焼させて、生み出し!!たノートに戦慄する。ノートを埋め尽くされた公式群3254個の証明がつけられるのに幾多の数学者が格闘し20年を要したという。 数学上のラマヌジャンの公式の美しさを十分理解されている著者には、ラマヌジャンのいとなみがはかなくも美しく、オリオンの星より輝いて見えたのではないだろうか。数式は出てこない。じっくり読むべき名著である。

奥が深いです 2005-05-26
数学者の観点かた世の中に偉大な功績を残した数学者3人を藤原正彦らしい表現により、人物の伝記を読んでいるよりも著者が3人の軌跡をたどりながらまとめていく内容に吸い込まれてしまいます。偉大な功績の裏側には多分こういった心情もあったものだと、考えさせられます。


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アイデア・ブック スウェーデン式 |フレドリック・ヘレーン

アイデア・ブック スウェーデン式アイデア・ブック スウェーデン式
フレドリック・ヘレーン
ダイヤモンド社 刊
発売日 2005-03-11



雑貨的自己啓発本 2005-08-25
ビジネス一辺倒の本を読んでいて疲れたら
こんなおしゃれな本を見つけました。思わず衝動買い…。北欧デザイン、ポップカルチャー、絵本…
まさに「デザインとセンスの国」というだけあって
参考にしたいことがいっぱい。スウェーデンっていいな。誰かお友達にプレゼントして、喜ばせたい!そんな気分に
させてくれる本。

イラストも楽しめます 2005-06-02
届いたその日から、枕元において一遍ずつ読んでいました。
とてもわかりやすく短い文章なのと、短いながらもしっかりと
心に響いてくるようなアイデアで楽しく読めました。面倒くさがらずに、ほんの少しの時間をかければ
よりいっそうしっくりくるアイデアが沸き上がるかも知れません。
誰もが考えつかないようなアイデアを、もしかしたら
自分が導き出すことができるかも?・・そんな風に思えた一冊でした。もちろん文章だけでなく、かわいいイラストも楽しめます☆

見た目は薄いが中身は濃い 2005-05-18
100ページ足らずでサイズもコンパクト、図や余白がいっぱい。
何も考えずに読めば30分程度で読める本です。ただ、考えながら読むと、なかなか前に進めません。アイデアを思いつくための触媒となる項目が30。
それぞれの末尾に、自分で実際に考えてみるように、いろいろな問いかけがされています。そこを読み飛ばしてしまうか、実際に時間をかけて考えてみるかで、この本の価値に何倍もの開きが生じるでしょう。日本と同じように天然資源に乏しく、知的資源を豊かにしなければ、世界の中で存在感が薄れてしまう国、スウェーデン。その国の著者が、英語版に先駆けて日本語版を刊行してくれました。手元において、何度でも見直したくなるような書です。

『人生の後半に向かって読む必須の一冊』 2005-04-06
人生の後半に強くなるにはどうしたらいいのだろうか。
そんな問いかけに答えてくれた一冊!答えには複数の答えがある。
複数の答えを求めるのには、今、私が見ているものと同じものを
誰かが見ていることを知るべきである。答えには誰にも気がつかない答えがある。
それが今の私を勇気づける。
そのためには一人一人の空想力を大切すること。
文章を読むのをやめて、シンプルな色合いの絵を眺めて見る。
眺めていると、いつしか空想の世界に入っていた自分に気がついた。

読み易い一冊、楽しく・しぶとく・気長に、実践あるのみ! 2005-03-30
創造性に関する本を色々と読んできましたが、この本は小一時間も読めるという手軽さが良いですね.手元において、考えが煮詰まった時に気分転換がてら見直してみる、という使い方が出来るかと思います.きっとヒントが見つかると思いますよ.この本で創造性開発に興味をお持ちになられた方は、下記に挙げるような本も御興味をお持ちになるかもしれません:
「アイデアのつくり方」(ジェームス W.ヤング)、「アイデアのヒント」(ジャック フォスター)、「思考の整理学」(外山 滋比古)、「仕事は楽しいかね ?」(デイル ドーテン)、「パラダイムの魔力―成功を約束する創造的未来の発見法」(ジョエル バーカー)、「考えるプロが明かす「思考の生活習慣病」克服法」(船川 淳志)、「ものづくり道」(西堀 栄三郎)、「A Whack on the Side of the Head」(Roger Von Oech)
表現こそ違いますが、ほぼ同じポイントを突いています.ノーベル化学賞の田中さんの言葉を借りれば「常識をわきまえて、常識にとらわれない」というわけです.寺田寅彦先生流に言えば「(科学者は)頭が悪いと同時に、頭が良くないといけない」 ともあれ、楽しみながら、かつ、しぶとくしつこく執着する、ということが肝要でしょうか.「慌てず、焦らず、諦めず、侮らず、アテにせず」参りましょう.


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指先で紡ぐ愛―グチもケンカもトキメキも |光成 沢美

指先で紡ぐ愛―グチもケンカもトキメキも指先で紡ぐ愛―グチもケンカもトキメキも
光成 沢美
講談社 刊
発売日 2003-07



お二人のファンになった 2004-06-09
 「徹子の部屋」にお二人が出演されているのを見て、この本を読みました。
想像していたより内容が高尚なのに、ありふれた身の回りで起こるエピソードなどにおなかを抱えて笑いました。
 笑わせてなんぼの大阪人気質をもつ福島さんの揺らぎない意見や
ユーモアにまずびっくり。すぐにお二人のファンになりました。最後の福島さんのせりふは涙を流さずには読めませんでした。今までに聞いた
どんな言葉よりも暖かく、強く愛を感じました。

しめっぽくなくて良い! 2004-04-17
とても明るく読めました。
しんみり献身的な妻の愛と障害者の夫の苦労について書いてあるのか、と
少しだけ身構えて読みましたが、全然そんなことありませんでした。それでも、普段から障害に接していない私にとって
盲ろうという障害について、指点字というコミュニケーションについて
勉強になることもたくさんありました。旦那様が書かれた『渡辺荘の宇宙人』も興味が惹かれて読んでいるところです。
こちらもユーモアたっぷりで面白い!

二人の幸せで紡ぐ愛 2004-03-05
直ぐ傍で顔を私に向けたままのパートナーの寝息を耳にしながら、楽しく読みました。読後の開放感は凄く爽やか。エピローグが3Dになり、とっても微笑ましく感じました。本にしろ映画にしろ、いろんな夫婦愛に触れてみることは人生に大切なこと。なぜなら、私とパートナーとで紡ぐ愛に一段と拍車がかかるから。ぐんぐんと幸せを感じます。

一気読み 2003-11-07
最後まで読んだときに泣いてしまった。
ちょうどその時、ちょっとしたことで大喧嘩してしまうほど
自分を見失っていた。
新聞でこの本の広告を見た。本屋で偶然にこの本を見つけた。
そして、帰りの電車の中で一気読み。
自分がすごく小さく、情けなく思えた。自分に自信がない人へ。
どうしようもない徒労感に襲われている人へ。
是非読んでみて下さい。
著者の旦那様の言葉に、ワタシはココロから救われた。

指先で紡ぐ愛 2003-07-29
 夫は妻の顔も声も知らない、という文にはっとしました。
読み始めたとたん、引き込まれて一気に読み通してしまいました。普段電車の中で細切れに本を読んでいるので、久しぶりの体験でした。 ご主人の福島智氏を何度かテレビで拝見し、指点字の存在は知っていました。光成さんのことも、朝日新聞の記事で、妻が通訳するのは当たり前と思われることへの葛藤を読んでいました。それでも、お二人の生活のエピソードは、私の想像を絶していました。光成さんはご主人の両指に指点字を打ってお話し、ご主人は途中失聴なので声で話します。指点字をしないとご主人には聞こえないので、けんかの最中でも両手を離せません。
ご主人のお人柄と光成さんの文才で、何度も声を出して笑いました。手話はか!じっていますが、点字と指点字にも興味を持ちました。全盲聾者の応援者になりました!


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若きサムライのために |三島 由紀夫

若きサムライのために若きサムライのために
三島 由紀夫
文藝春秋 刊
発売日 1996-11



2003-03-26
この本の中で最も胸に響く言葉は
「男の生活、男の肉体は危機に向かって絶えず振りしぼられた
 弓のように緊張していなければならない」でした。
これは仏教で言うところの24時間乾坤一擲っていう
御飯食べるときも仕事するときも遊ぶときも寝るときも
全力投球っていう、あの哲学です。個人的にこれを実行するのは相当困難で、そもそも全力投球ってものがどういうものなのか
というところから考えなければならないと思います。
全力投球のつもりが変なところに力が入ってるだけだったり
ブレーキとアクセルを同時に踏んでるだけだったり、
なかなかその辺の調整が難しいところです。

男の中の男、三島 2003-04-10
小説の中では凄く女性的な表現をする三島氏なのに、エッセイではとても男らしい。 繊細でありながらも意思の強い人だということを改めて実感しました。 何十年も前に平成の日本を予想していたかのように現代の日本を皮肉る内容にはただただ脱帽です。もしあなたが今の日本で疎外されているように感じるなら、是非この本を読んでみて下さい。 必ずあなたの考えは間違っていないと三島氏は保証してくれるでしょう。 彼のような男性がこれからの日本には必要です。

奮い立たされる。 2002-04-03
三島の講演会などを集めたものだと思いますが、彼の先見性には舌を巻きます。
色々なものをテーマに(勇者、作法、肉体、信義、快楽、羞恥心、礼法、服装、長幼の序、文弱の徒、努力・・)語っていますが、全て三島節で、今の時代にこういうテーマをそういう切り口で語れる人はいないと感嘆してしまいます。口語体で読みやすいので、三島文学がとっつきにくかった人には大のお奨めです。今こうして推薦文を書きながら読み直していますが、三島節炸裂という感じ。痛快です。 三島が残した哲学というか本質的に訴えたかったものを、我ら「若きサムライ」は受け継いでいかねば成らぬと感じたりもします。

三島由紀夫の思想 2005-09-22
「三島由紀夫」
その名前を聞いて嫌悪感を抱く者もいるだろう。
割腹自殺のイメージがあまりにも強すぎるからだ。
しかし、小説家「三島由紀夫」は誰が何と言おうと
「昭和」を代表する作家のひとりだろう。
この本では、その三島由紀夫が生前、若い世代に対して
自分の思想を前衛的に、ときに保守的に書いている。読んでみて、まず一番最初に感じたことは、これが本当に
三島が自決する年、すなわち一九七〇年以前に
書かれたものか、ということだった。三島の先見性は、スゴイとしか言いようがない。
この本に書かれていることは、現在の社会に通じるものが
多々あるからである。もし三島が一九七〇年に自決せず、現在も存命なら
この社会情勢をどう表現しただろうか。
聞きたいようで聞きたくないような不思議な気持ちに
捕らわれてしまう。


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ツイてる! |斎藤 一人

ツイてる!ツイてる!
斎藤 一人
角川書店 刊
発売日 2004-08-07



この10ページだけでも読んで見て! 2004-09-16
「いいねえ!P.1 4 8 〜 1 5 7を読んで見て!」●最低でも誰からも好かれるようになりなさい。(シンプルな目標)
●ほめればいいんです。(シンプルな方法)
●身なりをきちんとする。(シンプルな習慣)付録のCDもいい!珠玉の話が二つコロコロ転がってきます。是非手に取ってください。

付録のCDがいいです。 2004-10-21
斉藤一人さんは、余りに有名。
確かに金持ちにはなりたいが、それよりも、成功へ導く彼の心持を探ってみたいと取り寄せた本だ。
本を読む前についつい、付録のCDを先に聞いてしまった。思ったよりかすれた声、聞き終わったあとは、そうかーこう考えればいいんだ、という気になってくる。明るい気持ちになるCD。
そしてCDで肉声を聞けたからこそ、なになにと本も読むことができる。この人は本書で書いているように、書くことよりも話すことが上手な商人なんだなあと思う。だからこそCDが活きてくる。
読み終わった後はとりあえず「ツイてる。ツイてる」と念仏のように唱えてみよう。CDは百回聞き、百回実践するとわかるといっているので、とりあえず3ヶ月あまり聞いて考え方を実践してみるつもりです。
そして10人しかいないという斉藤さんの弟子になってみたいな。

この本に出会えてツイてる! 2004-08-09
付録のCDの中で「この話は百回聞いて百回実践されるとわかるほんとに簡単な話です。」というのを聞いてガーーーーンとやられました。もちろん悩み→学びの話にも感銘を受けたのですが、この言葉を聞いて何でも一発でうまくやろうとしてしまいがちな自分、一発で人にやらせようとしてできないと腹が立ってくる自分の力量・器の小ささをきづかさせていただいて非常にありがたかったです。また著書の内容のほうも、100%自分の責任と受け止めるや実力は速さだ、タッタカタッタカやって運勢の勢いをつけてゆく、何かとツイてると言う、やったことが成功か失敗かは自分で一歩踏み出したときにわかるとか、仕事は科学仕事はコピー、人間は恥をかきながら向上をする。1億3000万人とたくさんいる中でよりによってホントに嫌な人と付き合う必要はない。などなど楽しませていただきました。
これが最後の著書といわれていますがいい意味で裏切ってくれることを期待しています。(笑)

ツイてる。 2004-09-06
 斎藤一人さんの生の声、聞けます。
 本当にこんないいお話を聞けて良いんですか。幸せですよ。
 このような素晴らしい本を出して頂き、感謝しないではいられません。
 100回どころかひたすら聞いています。
 「心が千分の一〜」のCDもひたすら聞いています。
 はやりの歌より、斎藤一人さんのCDですよ。
 ツイていますよ本当に。 もっと書いて頂きたいと願っています。

当たり前の、幸せ。 2005-10-07
納税者番付ほとんど毎年10位以内、という
快挙をなした人の書くことは、
ほとんど当たりまえのこと。自分を幸せににして、
笑顔と愛のある言葉をふりまいて、
一生懸命働く。
それが、彼の成功したるゆえんらしい。変な小手先テクニックでなく、
当たり前のことを、当たり前にしていく
彼の姿勢に好感が持てた。私もグチグチ言うのはやめて、
自分を楽しくさせて、
愛をためていこうっ♪って思う。良い本だった。
CDも楽しかった。


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道をひらく |松下 幸之助

道をひらく道をひらく
松下 幸之助
PHP研究所 刊
発売日 1968-05

9歳からでっち奉公に出て、1代で松下グループを築き上げた立志伝中の人物であり、「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助は、経営者としては稀有といえるほど多くの著作を残している。本書は、PHP研究所の機関紙「PHP」に連載したエッセイをまとめたもので、見開き2ページの短編が120あまり載せられている。
著者は戦前から、世の中の貧しさを無くすことを信念としてきた。そのために、物資を世の中に水道のように満たし、不自由をなくすことが生産者の務めであると考え、企業経営を行ってきた。さらに、身も心も豊かな社会を実現するためには、政治の果たす役割が極めで重要だとして、その充実を訴え続けてきた。このように、大企業の単なる経営者にとどまらず、高い理想を持ちその実現のために行動した著者だけに、本書で取り扱われているテーマも、いわゆる人生訓的なものから、仕事や経営の心得、政治への提言まで幅広い。
本書の初版が出たのは1968年なので、すでに「古典」といってもよいが、その内容は決して色あせていない。それは、著者が時代によらない普遍的な真理を洞察していたからであり、また、著者の理想とした「身も心も豊かな社会」がいまだに実現していないからであろう。飾り気のない文体は、礼節を重んじ、謙虚に人に接することを常に説いた著者の人柄がにじみ出ており、思わず引きこまれてしまう。社会人だけでなく、大学生や高校生にも手にとってもらいたい。きっと何かを発見できるだろう。(戸田圭司)

いろいろ考えさせられる本・・・ 2004-05-02
さすが、本物の成功者!!目の前の利益だけではなく、
人として大切なこと、
忘れてはいけないこと
を書いてある。当たり前なことができていない世の中。
このことを気付ける人はなかなかいないだろう。成功するためには、
マーケティングなどのノウハウも
重要だが、
その前の土台に、
思考、姿勢が大切だと思う。
これがなくては、本当の成功は得られない。いつも本を読むのが早い私だけど、
3日たった今でもまだ読み終わっていない。
字数はすごく少ない本だけど、
よ〜く 考えさせられる本だ。
自分で思考させられる本はなかなかない。
自分で考えるというのは
とても大切だ。この本は
夢を目指し生きる人、
成功している人、
途方にくれている人、さまざまな人の心に届くことと思う。私がこれから生きる中、
ずっと側においておきたい本である。

味わい深い 2005-09-20
読んでいくうちに感動して涙が出てしまった。
こんなに人間の魂をえぐって突き動かす衝動を与える書物は他にあるのか?
内容は書かないけれども、中学高校の教師はこういうのを卒業生にくばるべきだ。
もう少し、早く出会いたかった。

中学校の教科書にしてください。 2004-08-21
古き良き日本人のあるべき姿が凝縮されていると思います。
しかし、最近では道徳というものが忘れられてしまい、無秩
序状態となっています。戦前、戦中の親に育てられた子供達
は、昔聞かされたことが多い事柄かもしれません。この本を
義務教育課程における道徳の教科書として採用し、秩序ある
日本の再建を願います。

ちょっとした時に 2003-12-03
昼間なにかがあって、ふとんに入ってもなかなか眠れないとき。そんなときに一頁開いて読んでみるとほっとします。電車の中で黙々と読んでいくような感じの実用本ではなく、自分で自分の軌道修正をしたいときにいいと思いました。語りかけてくれているようで、身近に「想い」が伝わってきます。これはちょっとおすすめ。

何度も読み返したい本 2005-10-05
日々の生活でついつい忘れてしまいがちなことが、本当にシンプルに書かれてあり、とても心に響く本です。
何かにぶつかった時には必ず読み返しています。人生は考え方しだいで良くも悪くもなる。いかに生きるべきか?人生にとって何が本当に大事なのか?が書かれているので、若い人によく勧めています。


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スティーブ・ジョブズ-偶像復活 |ジェフリー・S・ヤング /ウィリアム・L・サイモン

スティーブ・ジョブズ-偶像復活スティーブ・ジョブズ-偶像復活
ジェフリー・S・ヤング /ウィリアム・L・サイモン
東洋経済新報社 刊
発売日 2005-11-05



勉強になります。 2005-11-15
スティーブ・ジョブズやアップルについてはその歴史が書かれています。
大学の英語の授業で見た内容だよみがえってきました。また、この本はコンピュータの進化過程や人間としての考え方まで学べる本だと思います。
コンピュータの進化過程は文字通りの意味ですが、人間としての考え方は、例えば何度も同じ失敗を繰り返したり、人間との関わり方など、スティーブ・ジョブズが反面教師となっているように思えます。この本を読んで、スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションを実際にに見てみたくなりました。


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1リットルの涙―難病と闘い続ける少女亜也の日記 |木藤 亜也

1リットルの涙―難病と闘い続ける少女亜也の日記1リットルの涙―難病と闘い続ける少女亜也の日記
木藤 亜也
幻冬舎 刊
発売日 2005-02



この本が生きる意味 2005-05-05
この本は私たちがいまどれだけ幸せなのかがわかりました。読んでるとき涙しましました。歩くことがどれだけ大変か、そしてどれだけ大切なことなのか、できたくてもできない人、、、今私は幸せです、当たり前のことができるから。ときどき私は「なんでこんなに不幸なんだろ?」と、思うときがあります。だけどそれは病気で戦ってる人たちに嫌な意味を言ってるんだと思いました。すごく申し訳ないです。
病気はかわいそうじゃい、神様があたえた試練なんだ。
生きる意味・・・・どれだけ大切のことなのか・・・・よくわかりました。

精一杯生きるということ 2005-03-22
 本書の内容は15歳という若さにして脊髄小脳変性症という難病を患った亜也さんが、筆をとることができなくなるまで書き続けた闘病日記である。刻々と進行する病に対して不安や苦悩にもがきながらも、「回復して歩いたり走ったりすることができるようになりたい」と、必死に努力するその姿には感銘を受ける。いわゆる健常者、すなわち五体がたまたま満足で歩けることなどが当たり前のことと疑わない人は、歩くことや「普通」の生活ができることとはどのようなことなのかを考え直すことができると思う。
 総じて明るい文体で書くようにつとめている亜也さんだが、その奥に存在する苦しみ、悲しみはいかばかりか、と図りかねる。また亜也さんを支える家族のありかたには涙なしには読むことができない。特にお母様の言葉は、本当に彼女のことを思いやったものであるし、この言葉によってどれだけ彼女は救われたことだろうと、うかがい知ることができる。
 25歳という若さで亡くなった亜也さんだが、私はその生き様はすばらしいものであると思う。自暴自棄になることもなく、自分が苦しい常態にあるにもかかわらず常に周囲に対する思いやりの心を忘れず精一杯に生きた。「亜也さんの生き方に対して自分自身の生き方とはどうなのだろうか」と、私たちが学び取ること、感じ取ることができるものは少なくない。たまたま文庫化された旨の広告を見て本書を手にすることになったのだが、本当にこの本を読むことができてよかったと思う。

すごくいいですょっ。 2005-04-07
この本の中で亜也さんは初め14歳です。
14歳の頃の日記から始まりひとつずつ年齢が増えていきます。
私は今16歳なんですが、当然16歳の頃の日記は私の毎日とは全然別で当たり前なんですけど、いつも自分が何となく生きていることが恥かしくなりました。
私はまったく健康で、歩くことも走ることも当然出来て当たり前のように思えていました。でも、亜也さんは私と同じ年の時にはもう自分を「身体障害者」だと認識しないといけなかったんです。
この本を読んで、身体障害者の方は自分を障害者とちゃんと認識して暮らしているんだと思いました。
私が通学するときのバスには養護学校へ通う身体障害者の方がたくさん乗っています。今まで私は「可哀想だな」としか思っていませんでした。そう思っていた自分が本当に恥かしいです。身体障害者の方も私と変わらない普通の人間です。もし、私が今医者に「あなたは障害者です。」といわれたらきっと私は受け止められないでしょう。それを受け止めて生きている障害者の方はとても立派な人だと私は思うようになりました。
私の考えが変わったように、この本を読んだら、何かが変わると思います。
ぜひ、読んでみてください。

読むべきですね☆ 2005-11-05
私は高3の看護師になりたいと思っています☆
ドラマで初めて見て、たまたま学校の図書室にあったので借りてみると本当に言葉では何ていっていいのかわかんないけど、読んでよかったと思いました。私と同じくらいの年の女の子があんなに前向きに頑張ってるのに、私はちょっとしたことで勉強とか投げてしまいそうになる・・・恥ずかしいなと思いました。「壁にぶちあたりたい」とありましたが、壁にぶちあたることもある意味では幸せなんだと思い、頑張ろうと思います。。。

ドラマを 見て, 本を よみたいです. 2005-11-09
Hi^^
私は 最近 日本ドラマを このん-で見ます.
その中で 1リットルの涙を 見て感動 を受けました.
日本語が へたですが, 關心が あります.
韓國の書店に 原本が あるとは...買って 見るの後
レビューを のこします!


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流れる星は生きている |藤原 てい

流れる星は生きている流れる星は生きている
藤原 てい
中央公論新社 刊
発売日 2002-07



長じて数学者となった次男 2004-11-10
感動です。ここまで人は強くなれるのかと。
戦後に死線をさまよった次男の正彦さんは
無事帰国後、長じて数学者になりました。
コロラド大学助教授・お茶の水大教授に
までなりまがら、国語教育の重要性を主張していらっしゃいます。
文藝春秋『日本の論点』の常連でもあります。無事に帰国できて、本当によかった。

2005-03-20
この本に触発され、あの偉大な作家新田次郎が誕生し、この偉大な母があり名エッセイスト藤原正彦が生まれ、活躍する昨今までを回想すると、あふれ出す感動と偉大な命の息吹の連帯を覚えた。文章構成も非凡さが光り、そのころの臨場感がひしひしと感じられる、それでいて今では感じることのないたくさんの涙、苦しみ、力強さを感じ芸術すらかんじた。涙とはこういうものを指すのだろう。

ぜひ読んで欲しいです。 2005-02-01
私も二児の母となり、今の平和な日本でもただでさえ二人連れの移動は何かと大変だというのに、この状況はとてもとても想像を絶します。驚いたのは子持ちは人に迷惑を掛ける(当然)から嫌われるということです。
産めよ増やせよで子沢山は褒められたはずなのに、場合が場合だとやはり迷惑だから嫌われるんだ…!読了した夜、博多港で子供を叱りつけながら上陸を20日間も待ち続けている夢を見てしまいました。

母の強さ 引き上げの悲惨さ 2004-08-11
満州からの母一人、子三人の壮絶な引き上げ記録です。
何度読んでも著者の強さ(根性、体力、そして子供たちに対する愛)に感動させられます。涙なしでは読めません。

母は強し? 2005-09-19
 昭和20年8月10日未明から始まった,満州・新京(長春)からの脱出行。
 「見栄と,ていさいのため」に家族を顧みない夫は,新田次郎である。連れて逃げた3人の幼子の一人,川を渡るときに恐怖のためにヒーヒー泣き,現在でもなぜか川が怖いという次男は,藤原正彦である。
 みなのためを考えて活動する夫を無能者扱いしたり,800円で売った着物を「600円で売りました」と言って200円着服したり。こうしたことは,極限状態で生きていく上では必要なことであろう。そうしたことも含めて,当時の生活をリアルに描写しているのは,さすがである。 そうしたリアルな描写のために,極限状態での「公平」とは何かについて,真剣に考えさせられたような気がする。
 例えば,著者は,1日米2合の配給が,5歳以下の子どもは1日1合となったことを不公平と訴える。また,著者は子どもがいて労働に出ないのであるが,子供がいない人たちが労働に出て,「私たちのおかげで配給がもらえるのよ」という顔をしていることが不満であるという。
 これを逆の立場から見れば,「子どもにかまけて労務作業に出ることもなく,小さな子どもの分まで大人と同じ配給を要求する,ずうずうしい女」となろう。
 見る人の立場によって「公平」の内容が異なるのは当然であるが,ちょっとした不公平が直ちに一方の死に繋がるような極限状態では,「お互いさま」というようなゴマカシは利かないのである。


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